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仮想現実

投稿日:2017年2月10日 更新日:

 少し前から大手IT企業が一斉にVR(Virtual Reality)に投資を始めています。IT企業は次の産業としてVRをターゲットにしたということです。
 ちなみに工業面ではIoTということになるでしょうか。

 VRというと真っ先に思いつくのは、ゴーグル様の大きな機器をかぶり、自分の動きに応じたそこに映し出される映像を見ることで、仮想の環境に居るように感じる(没入感)類の技術でしょうか。

 実はVRというのは、仮想空間でありながらあたかも現実世界のように人間に感じさせる技術であって、前述のゴーグルをかぶるというのはその中でも「視覚」を通じたVRです。
 一般に人は五感(視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚)があるといわれています、もちろん視覚以外の感覚でも没入感を得ることは可能です。映画館ではすでに4DX®と呼ばれる、ほぼすべてのこれら感覚を総動員したシステムも実用化されています。

 添付の記事は、この五感のうち「触覚」を制御して没入感を得るものです。その機器の使用者に「触覚」を通じて情報を伝達する技術はハプティック(Haptic)と呼ばれ、思いのほか昔の時代から研究されています。当時のハプティックは、たとえば人がレバーを倒そうとしたとき、それに抗う反力を発生させるようなもので、その反力の加え方で現実の物を押しているような感覚を与えるというようなものでした。
 現代の事例でいえば、遠隔でロボットアームを操り手術を行うもの、スマートフォンの画面に表示されたボタンをクリックすると振動するものがあります。遠隔操作のロボットアームで物をつかむときに、操縦者に適切な握力でつかめるようにフィードバックする技術もその一例です。

 人は指先でものの形や、固いか柔らかいかといった性質、そして持ち上げてみることで重さを実感します。あるいは肌感覚で気温や風の有無を感じたりもします。「触覚」についていえばそれらのどれでも構わないため、特に工業の分野で応用範囲が広いと考えます。

 身近でありながら実際にはあまり分かっていない触覚というVRを、様々な利用シーンの中でどう実現するか、どうしたら没入感が得られるのかを形式化するのが課題です。
 ですが身近であるからこそ実感しながら考えることができる分野だと思います。後世に必須の技術だと考えますので、こういった技術も形式化できたならば特許出願を検討してみてはいかがでしょうか。

任天堂スイッチでリアルな「乳搾り」触感:日本経済新聞

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