アニメーションの世界感が、さながら現実の地方や都市をほうふつとさせる作品が多くなりました。
説明するまでもないことですが、そういった地方や都市をめぐることがファンにとっての「聖地巡礼」とされています。それに伴い登場するキャラクターを祭って町おこしに一役買ってもらおうという事例がみられます。
アニメーションは映画であれノベライズであれ、著作者の権利は著作権で守られています。これはアニメーションの一部、たとえば登場人物のイラスト一つにしても著作権侵害に問われる可能性はあります。
結論からいうと「町おこし」という公共性の高そうな場合であっても著作権の網から逃れることはできません。無許可でチラシにキャラクターを掲載することはできませんし勝手にキャラクターグッズを作成して販売することも禁止されます。
記事は、出版社と旅行会社が共同で著作権を管理する会社を設立したというものです。その会社は自治体や商工会との間で著作権の取り扱いについて支援するのだそうです。著作権のような知的財産権は、受け手側ではなく送り手側となることはほとんどなく馴染みが薄いこともあり、どう扱うべきかを知らないまま著作権侵害をしてしまうことが多いと考えられます。ましてや地方自治体にとっては異分野でもあり対応に苦慮されていると思います。
出版社側としては無用な権利侵害をなくすことができるとともに著作権料収入が見込め、また旅行会社側は著作権の不正利用に加担することなく「聖地巡礼」のツアーを開催できるというWIN-WIN関係が成立しています。一見すると不思議なコラボレーションですが利害が一致している面白い例です。