一つ前の投稿(「成長するIoTサービス」)でDX(デジタルトランスフォーメーション)の話が出てきました。もっと別の形でDXを説明する記事がありましたので、今回はDXそのものについて投稿したいと思います。
簡単に言ってしまうと、DXとは文字通り上記の一文に尽きます。かなり意味深な感じがしませんか。
考えてみると、AIだって人を代替するテクノロジーですし、自動運転車などは全くもってその通りです。SNSやメールといったデジタルコミュニケーションも、人と人とがF2Fで行っていた所作を代替するものといって差し支えないでしょう。
物品やサービスの商売に至ってはスマートフォンを使いWebの上で配達まで完結するのです。既存の人間社会をデジタル化するという現代の流れそのものを指した言葉です。
記事では、DXは次の4つの側面をなぞるように進展するとしています。サービス化、オープン化、ソーシャル化そしてスマート化です。
一言でいうと、モノではなくコトを買う、ということでしょうか。何かをしたいと思ったとき、設備の投資からではなく直接サービスを購入することになります。
以前の投稿で初めて取り上げたDXでしたが、むしろこちらの方向に沿った意味と解釈すべきだったかもしれません。「IoTプラットフォーム」に成り得る資金力のある企業は、データ収集と社会還元することを目的とした「データアグリケーションプラットフォーム」となってコトを提供するサービス会社へ移行する、と。
企業が多くの開発費用をつぎ込んで開発した技術は本来は資産としてプロプライエタリに管理されるべきです。しかしながらこの記事の筆者が所属していた米大手IT企業は多くの部分をオープンにしてきました。そのために成功した部分も多くありますので、そのあたりの教訓も含んでいるものと思います。
”オープン”というとソフトウェアの世界でいうところのOSS(Open Source Software)を連想します。オープンにすることによって新たな業界を形成したり、そこで主導権を発揮することもできるかもしれません。
ハードウェアの世界ではオープンにする部分と、一切明かさないあるいは契約で縛るクローズにする部分とをうまく操ることで利益を上げることができることもあります。
ですがここでいうオープン化は社会貢献を軸としているように聞こえます。営利企業の存在理由に根差したものというよりは、どちらかというと社会基盤のデジタル化を推し進める原動力となるという側面を捉えているようです。
たとえばIoTの発展にも大きく貢献した影の立役者である無償OSのような存在です。どんなに優れた技術であっても、誰でも使えるようになっていなければ社会を変えるところまでには至らないということだと思います。
これはまさにモバイル端末の普及とクラウドサービスの一般化のことを言っているのだと思います。
誰でも使えるということは個々人をターゲットとしたサービスの構築が容易に実現できると同時に、個人レベルでの起業も容易にします。つまり参入障壁を劇的に下げる効果も生みました。(「参入障壁」)
時代の再定義には必要なキーワードだと考えます。
スマート化とはIoTそのものです。ネットワークにつながることが次の革新を生む土壌となります。
* * *
DXが進むと人の役割を今一度考えなおしてみる必要が出てきます。最終的には社会の大部分をAI化するまで完成しないのだと思いますが、そうなったとき人は何をすることになるのでしょうか。
それについてはAI関連の投稿として過去にも何度か触れてきました。(「AIとサポート雇用」など)
DXは人類の夢というロマンティックなものではなく、その原動力は産業界にとってのいわば”飯のタネ”のようなものです。少なくとも今時点では効率化に名を借りた儲け話の一つでしかありません。
既存のビジネスや社会基盤をデジタル化することは避けては通れないのだとは思いますが、機械化によって雇用が奪われるといった課題が見えてきている今、人類としていったい何がしたいのかが今一つ定まっていないように思うのは私だけでしょうか。
[…] 以前、DXの記事を掲載しました。(「デジタルトランスフォーメーション」) DX自体は時代の再定義、デジタルによる組み換えを指す言葉と言われていますが、その重要なキーワードと […]
[…] 業務のネットワーク化、デジタル化(「デジタルトランスフォーメーション」)は今後も進むと思われますが、インターネットが益々高速化され、いよいよサーバを抱え込む必要がな […]