話題

無断公開

投稿日:

 著作権侵害事件としては規模が大きい事件の報道がされていました。最近は電子書籍化が進み、書籍がデジタルデータで配布されるケースが増えたこともあって、犯罪の土壌はすでに整っています。

 記事によると新刊を含む5万点もの書籍データが無断に公開されたサイトが出現したとのこと。

 このような場合、権利者側は無策であることが多いのです。犯行が明らかであってもインターネットという性質上、いたずらに騒ぎ立てるわけにもいかず、静観するよりほかに手がないこともあります。

 しかも運営者の実態が不明、運営者の目的もはっきりしないと言います。一見するとビジネスモデルが成立しない不可解な事件のように見えます。

 一方、以下の事情からこれら一連の行為を罪に問うことさえも難しいと言えます。

 実際のところ、海外サーバの上にサイトが構築されていた理由が法逃れだったかどうかは分かりません。単に容疑者が外国人だった可能性もあります。

 しかしながら今の法律では海外で行われた犯行については国内法を適用するのが難しいことは事実です。サーバ型のインターネットサービスの場合、このような行為はサーバの所在地で行われていると解釈されます。

 被害を受けた複数の出版社が

ように、法解釈の問題ではなく、おそらくは法改正が必要になる事態なのだと思います。

書籍無断公開5万点か 投稿サイト:日本経済新聞
被害把握も有効策なく:日本経済新聞

-話題
-

執筆者:


  1. […] ージで使うことができるのです。  控えめに引用されていると認識できる程度の扱いで張られているのであればまだしも、明らかに営業妨害に値する事例も出てきました。(「無断公開」) […]

comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

関連記事

no image

ボイスアシスタント

 某大手ネットショップが販売しているというボイスアシスタント、レビューを見る限り良い出来のようです。  日本での販売はまだないようですが、数年前から販売されている代物とのことです。  何をするものかと …

no image

改正個人情報保護法

 以前、当HPでも取り上げた個人情報の話題(「個人情報にご注意」)に関し、5月30日に法改正があるとのこと。  当該情報自体の特性に関しては基本的に変わりはありませんが、その範囲や対象事業者および運用 …

no image

野良ロボットの責任

 AIの話は技術論だけに留まらず、経済の世界でも問題を引き起こしている。  先ごろの東証のシステムが停止したのもAIによる超高速取引の取引がその根底にある。およそ人の技ではこれだけの取引データを発生さ …

no image

コピーとネーミング

 商品を売り込むときによく目にする「コピー」や「ネーミング」。知的財産と関係があるの、と言われてしまいそうですが。  これらは創作的表現の成果ですから、もちろん著作権は発生します。商品名に使われれば商 …

no image

公共ビッグデータ

 IoT(Internet of Things)が提唱される前には、ビッグデータという言葉が流行していました。計算機処理の能力向上に伴い、一つ一つの情報は些細で整理されていない雑多な無価値に思える大量 …

2017年5月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  
  • 196今日の閲覧数:
  • 193今日の訪問者数: