昔からある事象の予測は職人のなせる業でした。今ではあらゆる分野でAIを活用しようとする向きがあります。
たとえば、顧客の嗜好を見つけ出すためにAIを使う事例(「AIとデータマイニング」)や、次期の主役となる新技術を発見しようとする事例(「AIの使い方」)です。
一方で本当にAIという手法で新たな法則を見つけ出そうとしているのかどうか、単に重みづけという手法で結論を絞り込んでいるだけなのではないかと思うところもまだまだあります。
今回の記事は自然エネルギーを使った風力発電の発電量を予測するというものです。今までの事例は消費電力量予測のような人的な動きを予測するものでしたが、今回は風まかせ、対自然です。台風の進路予想などもこの類でしょうか、
AIを用いるとしても過去の運転実績からどれほど正確な予測ができるかわからないのですが、天気予報が可能なのであればAIによる発電量予測もそれなりに可能なのでしょう。
これも過去の事象に対して重み付けすることで、確からしい結論を導出するという意味では経験則的な天気予報などと同じなのかもしれません。
しかしながら、過去に発生した事象のどの事柄に着目し、それによりどのような結論を望むのかといった仮説の初期設定は人が行わなければなりません。それが正しければ確からしい解析結果に到達できると思いますが、間違っていたら発散してしまうでしょう。試行錯誤しながら未知の関連性を探すための手続きが必要になります。
そこで人の発想力がどうしても必要になります。それが人の勘、Sixth Senseという、なぜそうなるのか説明できないけれどそうなることはわかる、という部分なのだと思います。
AIは漠然とした情報から前提と結論を結びつけるための手法であるからこそさまざまな応用が可能(少なくとも応用が可能と考えられる)な概念ですから、これからもどのような応用事例が登場してくるのか楽しみなところです。