どうやら経済学に属する分野になるようですが、「SEDAモデル」というものが紹介されていました。経済理論だと言われればその通りかもしれませんが興味深い部分もありましたので取り上げさせていただきます。
前出のSEDAは、サイエンス(Science)、エンジニアリング(Engineering)、デザイン(Design)、アート(Art)の頭文字を示すのだそうです。これを四象限のマトリックスで表現します。アートというのが経済学としては目新しい言葉だと思います。
そしてサイエンスとエンジニアリングが機能的価値で、アートとデザインが意味的価値であり、サイエンスとアートが問題提起、エンジニアリングとデザインが問題解決と分類されます。
このように分類したとき、意味的価値に属する問題提起としての
アートの意味を理解するには、同じ意味的価値に属するデザインとの違いを考えるのがよさそうです。このときデザインは「顧客の要望にあわせる」ことで、アートは「自らの哲学や信念を表現する」ことを指すのだそうです。いままでは意味的価値を一緒くたに議論しようとして右に左にとブレてしまい明確になってなかったように思います。
そういった旧来のデザインの概念を、顧客の利益に直結した問題解決の目的からではなく、メーカの取り組みや理念としての問題提起の面とに分離して考えてみるということです。
おそらく”機能美”というのがここに相当するのだと思います。
あのメーカの製品は統一性があって見ただけでわかるとか、持っていることが誇りであったりステータスになるとか、本質的な機能とはまた別次元の顧客側に発生する価値です。ですがそういった感情を持ってもらうためには確固たる企業理念、時代の変化も受け入れる柔軟性と一本筋の通った不変価値を保ち続ける努力が不可欠です。そして一度確立した価値を長年にわたって維持することがその理念の強さを証明することであり、ひいては企業への信頼感につながります。