SNS(Social Networking Service)は人と人をつなぐ場を提供し、見知らぬ人同士の会話を取り持つベースとなっています。自らの日常や意見を掲載することで、それに共感する他人がいれば気軽に”いいね!”を発信できたりします。
あるいは仲間同士の連絡ツールとしてCloseにも利用することができます。
SNSの存在意義は、これに登録する一般ユーザからすると情報発信や仲間同士の連絡目的が多いでしょう。無料で、あるいは少額の費用を払えば、莫大な費用が掛かっているバックグラウンドに対して自らは投資することをせず、すべての機能が使えます。
一方で、SNS業者は企業から広告費という形で運転資金を得ています。実世界でも同様ですが、駅や劇場など人が集まる場所に広告を出せば、宣伝効果が高いことは周知の事実です。SNSでもこれは同じで、日々アクセスに来る人が多いサイトで広告を出せば、それだけ広告効果が高いと認識されています。今やテレビ広告よりもSNS広告の方がコスト対効果が良いとされています。
大きな投資をしなくてもインターネットに広告が出せるとなれば、個人商店や小規模業者も、そして大企業までも広告を掲載します。その広告はSNSを利用するユーザの目に留まり、あわやくば商品を買ってくれる顧客になってくれるかも知れません。
この理屈が成立するとすれば、ある一つの事柄に興味を抱くSNSのコミティに、その事柄にヒットする商品の広告をプッシュすれば、ただやみくもに広告を打つよりもコスト対効果がさらに高まるはずと考えるのは間違いではないでしょう。
じつはそうではない、というのが添付の記事です。
結論から言ってしまうと、「ネット上の地縁・血縁つながり」には二つの種類が存在します。一つ目は”興味・関心つながり”であり、もう一つは”知り合いつながり”です。後者は連絡ツール目的でつながっている人たちの集団と言っていいかと思います。
ここでSNSに限らず、インターネットの利用目的に立ち返ってみたいと思います。
大きく分けで二つあると思います。一つは検索に代表される調査目的として、もう一つは連絡手段としての利用です。広告目的もあるではないかという方もいらっしゃるかもしれませんが、広告効果は個々人の調査目的と企業の連絡手段の接点に成立するものですから、ここでは前出の二つとしておきます。
広告目的でインターネット・サービスを利用する人は、前述したようにコストが掛からないという点が大きいでしょう。ですがこれは情報の拡散があっての話です。つまり広告で訴求したい情報が拡散しないインターネット広告は、その目的を果たしていないという結論に至ります。鳴かず飛ばず、というヤツです。
記事では”興味・関心つながり”でつながった人たちの主目的は調査目的であり、知れればそれで満足してしまい情報の拡散には寄与していないということが明らかになっていると書かれています。つまり興味・関心で集まったコミティにおよそ響きそうな広告を投下しても、思ったような効果が出ないのは必然である、というのです。
「拡散」=「他の人におすすめ」するには心を許した人と人とのつながりが無ければ生じにくいということのようです。それは現実世界であってもネットの世界であっても同様の価値観が存在するということであり、今後のデジタル・マーケティングは”知り合いつながり”の方を最大限意識した戦略で臨まなければならないようです。