小学校の義務教育でタブレットなどの電子機器を活用したら良いのに、という記事を掲載しました。(「教育とICT」)
これが実現されない理由の一つに教育指導要領において紙の教科書を用いるという規制が記されていることがあると書きました。
それがデジタルの教科書でも認めると閣議決定が下されたという記事です。
紙の教科書がデジタルになるだけなのにどうして正式な教科書として認めることができなかったのでしょうか。
おそらくは教育界がデジタル・アレルギーであるといった単純な理由ではないのでしょう。なんだかんだと理由をつけて旧態依然の義務教育を続けて行こうとするわけではなく、いやらしい話ですが出版界の既得権の問題が大きいのでしょう。なんといっても大きな市場なわけですから。
実はもう一つ大きな問題があると思うのです。それはデジタル機器の整備をどうするか。全児童が使用する教科書ともなればそれはもう巨大市場ですから大きな利権の問題もありますし、初期投資額の負担はどうするのでしょうか。
現在、義務教育で使用する紙の教科書は原則無償供与されています。ではタブレットなどを全児童に来年度から無償で、となれば国や市町村は簡単には首を縦に振れないだろうことは想像に難くありません。
逆に各家庭で用意するとなれば、用意できない家庭も少なからずあるでしょう(現在が紙で無償という事情の裏返しで)
今回の閣議決定ではこの辺りは、
と柔らかくどっちつかずともとれる内容にしているようです。
導入費用に関しては、
というように、出版業界に向けては負担増にはならないこと、国民に向けては子供を持たない家庭への考慮もあってか国の支出とはせず各地方公共団体の事情に任せるようです。
もしも紙の教科書がデジタルに一本化されたら毎朝ランドセルいっぱいに詰め込まれた子供たちの荷物も減るでしょうし、実際に授業を進める先生方の負担もずいぶんと軽減されるのではいでしょうか。