IoT化が進むと、ネットワークに接続された機器をどのように操作するかという次の問題が明確になってきます。PDA(Personal Digital Assistant)として個人利用目的でもあり最も進化の早いスマートフォンはすでに音声認識が一般化しています。音声で語り掛けることで一定の操作ができるようになっています。
それと同じくらい身近でもある家電も、音声認識による音声操作の機能が徐々に採用されるようになってきました。(「ボイスアシスタント」)
添付の記事でも様々な家電製品が音声対応になることや専用音声端末と連携して動くようになるといった説明がされています。さらに2016年はIoT元年という記載もあります。
確かにIoT元年とよく言われていました。
しかしながら今年になっても家電製品の音声操作が身近になったという実感はほぼないと思います。家電販売店に行っても音声操作できることを全面に押し出して販売している製品もほとんど見られません。
なぜなのでしょうか?
おそらくですが、技術的な面と心情的な面があると思います。
技術的には誤動作が排除できないことです。万が一誤った動作が受け入れられたとしたら、火事など危険な事態を招きかねないという懸念がメーカー側、消費者側の双方にあるからです。メーカーも操作盤のすべての機能を音声操作に切り替えることもできないでしょうし、音声操作の度に消費者であるユーザにいちいち正しい操作が受け付けられたのかを確認させることを必須とした使用方法は現実的ではありません。
メーカー側の付加価値戦略により、他の家電製品よりも音声操作家電は高価なはずです。日々使用するものだけに面倒になるだけで、しかも高額な商品は革新者(イノベーター)でもない限りは触手が伸びません
心情的な面としては、特に日本人にありがちだと思うのですが、”ひとり声に出してしゃべる”ことに抵抗があるからです。最初は物見遊山で面白がってやってみますが、他人が居ても否くても何となく恥ずかしく感じてしまうのでしょう。
筆者も音声操作のカーナビを持っていましたが構文通りの発語でなければ受け付けられなかったり認識率の低さからほとんど使っていませんでした。
そういう意味では、ノックで操作する冷蔵庫などは良いかもしれません。
家電の操作の場面や考えられる状況を音声に限らず、もう少し考えなおしてみた方が良いのではないでしょうか?
いずれにしても、音声操作家電に対して需要がない、と言ってしまえばそれまでですが。。。