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設計変更の盲点

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 以前行われた国産ミニロケットによる衛星投入を目指した打ち上げが残念ながら失敗したことは記憶に新しいところです。(「宇宙開発と民生品」)

 その事故究明結果が報告されたとのことです。記事を読んでみますと、実に興味深いものがあります。

 報告の中でも明確に原因が特定されたわけではないようで、ポイントは二つ、TLMデータ停止から読み取れる電源消失の事実とひずみセンサーの出力異常から考えられる結果をいくつか想定したものです。

 もっとも有力と考えられるのは「第1段モーターと第2段モーターの接続部(1/2段間部)と上段部(第3段モーター)の各機器を接続するための電線保護部」であるケーブルダクトの周辺で起こったとするものです。
 素人目で考えると、第2段モーターの外側を直にケーブルが走行しているというのが信じられませんでした。噴射口に近いわけでもなく大気圏再突入をするわけでもないので、本来はそれで十分なのでしょう。

 電源消失が発生したと考えられるのはロケットの引込口周辺におけるこのケーブル被覆の損傷によるものとのこと。発射時、ロケット本体は激しい振動にさらされますので、金属部への接触状況によっては考えられなくはない現象です。

 想定される原因については以降対策を打つことになりますが、問題は電子機器や部品の性能問題や故障によるものではないということだと考えます。
 ロケットに搭載する機器やロケット本体は入念に試験を繰り返して性能を確認しているわけですが、今回問題と目される個所は組み上げたあと、発射をしてみなければテストができない部分だからです。それゆえ再現性も乏しく障害を撲滅できるのかが懸念されます。

 新規で製品を開発設計することを考えたとき、開発設計部分を分業したり、解決すべき課題を別個に検討したりすると各部分間の接点に考慮不足の部分が生じ、最終段階の組み上げ時に不具合が出るということはあり得ます。分業の弊害なのかもしれません。前述の大学教授の例にもれず、なんとも嫌な部分で障害が起きてしまったなと思わずにはいられません。

軽量化で設計変更の盲点、小型ロケット打ち上げ失敗:日本経済新聞

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