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エッジコンピューティング

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 歴史は繰り返す、といったところでしょうか。コンピュータシステムは離合集散を繰り返すようです。

 コンピュータの黎明期、中央に大型コンピュータを配置したTTS(Time Sharing System)やオンラインシステムが一般的でした。その後オフィスコンピュータ(オフコン)と位置付けられる分散処理コンピュータが提唱されました。各部署のデータ処理は各部署のコンピュータで、そして全社データは中央コンピュータで、という感覚です。ここまではインターネットが一般化する前までの話です。

 インターネットの時代が到来すると場所の概念が薄れ、逆にコンピュータリソースを集約化したほうが資金面で有利となる場合が多くなりました。
 これが特定アプリケーションサービスの台頭とともにさらなる集約化が進み、大規模データセンターが林立しました。

 次の世代、つまりはIoT(Internet of Things)が提唱されるといかにインターネットが高速になったとしても端末数の増加に起因する処理コストの方が勝る状況が生み出され、再びデータの発生源の近くでの分散処理が妥当であると考えられるようになりました。
 これがIoT時代におけるエッジコンピューティングです。

 エッジというのは端という意味ですが、要は発生から集権処理の間の中間地点で所定の処理をすることです。インターネット上でデータ処理することを意味するクラウド(雲)に倣ってフォグ(霧)コンピューティングと呼ばれることもあります。

 集約処理から分散処理へ、分散処理から集約処理へ、そして再び分散処理へ。

 何が正解なのかはハードウェア性能、通信性能、資金事情と提供サービスの性質により異なります。集約的に処理したほうが有利なのか、分散処理したほうが有利なのかは、その時その時代で確かな合理性が存在します。
 そしてハード、ソフト、人の価値観にパラダイムシフトが起きるたびに次の時代の最適解が導き出されます。
 面白いと思わずにはいられませんが、きっとその境界面にはビジネスチャンスがあるのだと思います。

時代はクラウドからエッジへ グーグル色消えた祭典:日本経済新聞

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