話題

エッジコンピューティング

投稿日:

 歴史は繰り返す、といったところでしょうか。コンピュータシステムは離合集散を繰り返すようです。

 コンピュータの黎明期、中央に大型コンピュータを配置したTTS(Time Sharing System)やオンラインシステムが一般的でした。その後オフィスコンピュータ(オフコン)と位置付けられる分散処理コンピュータが提唱されました。各部署のデータ処理は各部署のコンピュータで、そして全社データは中央コンピュータで、という感覚です。ここまではインターネットが一般化する前までの話です。

 インターネットの時代が到来すると場所の概念が薄れ、逆にコンピュータリソースを集約化したほうが資金面で有利となる場合が多くなりました。
 これが特定アプリケーションサービスの台頭とともにさらなる集約化が進み、大規模データセンターが林立しました。

 次の世代、つまりはIoT(Internet of Things)が提唱されるといかにインターネットが高速になったとしても端末数の増加に起因する処理コストの方が勝る状況が生み出され、再びデータの発生源の近くでの分散処理が妥当であると考えられるようになりました。
 これがIoT時代におけるエッジコンピューティングです。

 エッジというのは端という意味ですが、要は発生から集権処理の間の中間地点で所定の処理をすることです。インターネット上でデータ処理することを意味するクラウド(雲)に倣ってフォグ(霧)コンピューティングと呼ばれることもあります。

 集約処理から分散処理へ、分散処理から集約処理へ、そして再び分散処理へ。

 何が正解なのかはハードウェア性能、通信性能、資金事情と提供サービスの性質により異なります。集約的に処理したほうが有利なのか、分散処理したほうが有利なのかは、その時その時代で確かな合理性が存在します。
 そしてハード、ソフト、人の価値観にパラダイムシフトが起きるたびに次の時代の最適解が導き出されます。
 面白いと思わずにはいられませんが、きっとその境界面にはビジネスチャンスがあるのだと思います。

時代はクラウドからエッジへ グーグル色消えた祭典:日本経済新聞

-話題
-

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

関連記事

no image

著作権侵害(その4)

 JASRAC(日本音楽著作権協会)の演奏権による著作権料の徴収問題の決着はまだまだつきそうにありません。このブログでも何回か取り上げてきましたが(「著作権侵害(その3)」)、結論からすると音楽教室側 …

no image

ビッグデータの法的保護(その2)

 不正競争防止法によるビッグデータの保護に関する続報です。 「ビッグデータの法的保護」  下に添付しました今日付けの記事で、もう少し詳細な内容が掲載されておりましたので紹介します。  予測通り、「営業 …

no image

新商標

 「商標」の本質は、その商標権者の信用が化体したものです。たとえば、ある商標が付されているとその商品が一定の品質を備えた製品であると認識させるなど、市販されているサービスや製品を選ぶ際の目印になってい …

no image

コピーとネーミング

 商品を売り込むときによく目にする「コピー」や「ネーミング」。知的財産と関係があるの、と言われてしまいそうですが。  これらは創作的表現の成果ですから、もちろん著作権は発生します。商品名に使われれば商 …

no image

商標権を譲渡するということ

 前回に引き続き、商標の話題となります。商標権は工業所有権の一つと数えられているように、所有権を伴う財産です。  所有権があるということは譲渡や売買が可能ということです。売買が可能ということから、どう …

2018年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  
  • 50今日の閲覧数:
  • 50今日の訪問者数: