話題

IoTセキュリティ規格

投稿日:

 IoT(Internet of Things)機器もネットワークに接続可能に構成されたコンピュータであることに変わりなく、また機器の上で動くOS(Operating System)もOSS(OpenSource Software)で配布されているものを使っていることが多いのです。
 このような一般的な構成であるということはウィルス感染もまたあり得るということになります。

 サイバー攻撃の矛先がIoT機器に向きはじめていることは前回投稿したところです。(「サイバー攻撃」)
 これに対抗するためにIoT事業者側でセキュリティ規格団体を立ち上げることになったとの記事が掲載されていました。

 この団体は製造側というよりは利用者側、提供者側を含めた複数の企業により構成される見込みです。IoT機器の利用者、顧客側の利便性、安全性を第一に考えた「顧客志向」(マーケットイン)で臨むという意気込みが感じられます。
 従来であればIoT機器ベンダが中心となって標準規格を定めることが多いと思います。これは「製品志向」であり、”製品をどう作るか”という観点が尊重されます。あるいは規格を統一することで販売しやすさを追求する、言い換えると”どう売るか”という「販売志向」も当てはまるかも知れませんが、あくまで製造側の論理が尊重されてきました。

 あらゆるところにコンピュータが埋め込まれネットワークに接続されることを考えたとき、当所の設計通りに働き続けることと利用者側のプライバシーが保証されること、つまりセキュリティの確保が最重要です。
 セキュリティの標準規格という形でシステム全体の堅牢性のかさ上げを図り、バックドアのようなセキュリティの”抜け穴”をふさぐことが大切です。システム全体として考えたとき、一か所でも弱いところがあるとそこから破られてしまう可能性が高くなるからです。

 以前の投稿で記したように、セキュリティとコンビニエンスは相反関係にあります。IoTのような大規模なシステム系ではなおさら、この一挙両得を実現するためには機器すべてが統一のセキュリティ規格に準拠していなければ成しえないことだと感じます。

IoTセキュリティー規格 11社が作成へ協議会:日本経済新聞

-話題
-,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

関連記事

no image

発電量予測

 昔からある事象の予測は職人のなせる業でした。今ではあらゆる分野でAIを活用しようとする向きがあります。  たとえば、顧客の嗜好を見つけ出すためにAIを使う事例(「AIとデータマイニング」)や、次期の …

no image

TPPにおける知財合意

 米国大統領選挙がひと段落しましたが、米国の離脱が濃厚になりTPP(環太平洋パートナーシップ)の発効に暗雲が立ち込めています。 TPPの合意内容は下記のURLでも簡潔に示されているため省きますが、その …

no image

技術安保

 「技術安保」とは聞きなれない言葉です。意味的には技術に関する安全保障ということなのでしょうが、具体的な態様はよくわからないというのが正直なところかと思われます。  以前の投稿でも技術流出関連の投稿( …

no image

その成果は誰のもの?

 発明は技術的思想の創作とされていますから自然人たる人間が発明します。ですから法人たる会社は発明をすることはありませんし、雇用主も別人ですから発明者ではありません。その発明の発明者は、その発明を成した …

no image

モバイル決済

 前回の投稿で「FinTech」を取り上げましたが、国としては中小企業のサービス生産性が低いと考えており、てこ入れを図る見込みです。特にサービス業の卸売・小売業、飲食・宿泊業が低いとのこと。一方、製造 …